解散日記37

 

 12月18日

 

 

 明日からは、ほぼ、合宿状態で解体社の稽古に入る。お客さんの足が今一つなのが気にかかる。できは、かなり良いと思うんだけど……。

 ギャラリーの閉鎖が相次いで、ちょっと落ち込んでいる。NWハウスの閉鎖も人づてに入ってきた。佐賀町エキジビットスペースもいま、ファイナル展示をしている。両ギャラリーとも、応援していたり関係していた作家たちが、何度も展覧会をやったギャラリーなので、これから現代美術の広がり低下が心配になる。そして真木・田村画廊。新聞に村田真が書いていたが、これはもっとショック。ボクが、現代美術にはじめて出会った画廊。そして画廊が出していた展評というニューズレターにはじめて文章を書いた。ボクが「桜花」という写真展をしたのもここ。何か凄い勢いでいろいろなものが終わっていく。

取次の清算も終了する。一ヶ月で清算ということになっていたのだが、返品があるのでそれを受け続けることをなんとなく強いられて、ここまできたが、将来予想される返品分の代金も払って、いよいよ清算に入る。舞台の仕事で手が一杯で移動できないが、年明けにまた何千冊か疎開させて、それで、在庫の方もめどをたてようかと思っている。近々最終形態を決める。

 ペヨトル工房の名前がなくなるんですね。と、身近な人に言われたが、東販との清算が終わるまでは、今野=ペヨトル工房という形で、継続してくのだろうと思っている。HPだけになったペヨトル工房から、大きな発信はできないかもしれないが、HPのメディア力を最大に生かしていろいろやっていきたいと思う。そしてその中でペヨトル工房の在庫が、自然な形で拡がっていくといいなぁと願っている。



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